SES企業を選ぶとき、何を基準にしていますか。
給与、案件内容、会社の規模——色々な軸があります。でも実際にブラックな会社に入ってしまったエンジニアの話を聞くと、「入社前にちゃんと確認していなかった」というケースがほとんどです。
SES業界で長年働き、今は自分でSES会社を経営している立場から、ブラック企業の特徴と、良い会社の見分け方を正直にお伝えします。
ブラックなSES企業に共通する特徴
経歴詐称をさせる
SES業界で実際に起きていることです。
未経験で3ヶ月の社内研修を受けただけの社員に、「PHPを3年やっていました」という経歴で客先に入らせる。現場では当然まともに仕事ができず、周囲のエンジニアに多大な迷惑をかける。私が以前実際に見た話です。
これは客先への詐欺であると同時に、そのエンジニア自身にとっても残酷な話です。できないのに「できる」前提で送り込まれ、現場で消耗していく。こういうことを平然とやる会社は、エンジニアを人として扱っていません。
単価と給与の差が大きすぎる
エンジニアが客先に請求されている「単価」と、実際にもらっている「給与」の差が不透明な会社は要注意です。
ある案件で、月単価108万円のポジションに入っているエンジニアの給与が25万円だったケースを知っています。差額83万円が会社の取り分です。営業コストや社保負担を差し引いても、どう考えても取りすぎです。
多くのエンジニアが自分の単価を知らされていません。単価を教えない会社は、その差額を見られたくないからです。
案件に放り込んだら終わり
「次の案件はここです」と一方的に通達され、入ったあとのサポートがほぼない。何か困っても連絡がつかない。こういう会社では、エンジニアは孤立して消耗していきます。
エンジニアに選択権がない
どこに行かされるかわからない、断れない空気がある。こうした環境ではスキルが偏り、キャリアを自分でコントロールできなくなります。
良いSES企業を見分ける4つのポイント
1. 経営者にエンジニアがいるか
エンジニア出身でない経営者は、エンジニアの気持ちを感覚で理解できません。技術的な負債がなぜ問題か、スキルアップにどれだけ時間がかかるか、案件のミスマッチがいかに消耗するか——経験していないとわかりません。
経営者や幹部が現役でエンジニアをやっているかどうかは、大きな判断材料になります。
2. 還元率が明示されているか
単価の何%を給与として支払っているか。これを明確に公開している会社は、隠したいものがない会社です。曖昧な答えをする会社は、透明性を持てない理由があります。
AtomBaseでは、単価の65%をそのまま給与として支払っています。月単価80万円なら給与52万円。このシンプルな計算を提示できます。
3. 案件を自分で選べるか
案件情報を事前に開示して、エンジニアが「やります」「違います」を判断できる。これが本来あるべき姿です。「案件はどうやって決まりますか」と具体的な流れを確認してみてください。
4. エンジニアファーストを仕組みで体現しているか
「エンジニアを大切にしています」という言葉はどの会社も言います。大切なのは、それが言葉ではなく具体的な制度になっているかどうかです。
入社前に確認すべきチェックリスト
- 単価の何%が給与になるか、明示してもらえるか
- 待機中(案件がない期間)の給与はどうなるか
- 案件は自分で選べるか
- 経営者・幹部にエンジニア経験者はいるか
- 困ったときの相談窓口はあるか
これらを面談でそのまま聞いて、きちんと答えられない会社は、入社後も同じです。
SES業界に問題のある会社が存在するのは事実です。ただ、全部がそうではありません。確認すべきことを確認して、良い会社を選んでください。
AtomBase株式会社
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